研究課題/領域番号 |
16K12322
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西谷 直子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (10587009)
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研究分担者 |
榊原 久孝 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (80153873)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 不眠 / アテネ不眠尺度 / CES-D / 抑うつ / 質問紙調査 |
研究実績の概要 |
平成30年度の内容として、企業従業員、約2,000名に対して平成29年度と同様に、健康診断と同時期に自記式の質問紙調査を実施した。調査の内容は、不眠についてアテネ不眠尺度を使用し、抑うつに関してはCES-Dを使用した。また基本属性や生活習慣、時間外労働などについて質問した。そして得られた結果は、企業側でデータベース化を行った。質問紙についての配布は、男性2093名、女性148名の合計2241名であった。回収は男女合わせて1994名だった。また有効回答者は、男性1715名、女性124名だった。今年度、健康教育の機会を得ることはできなかったが、個別保健指導の実施は、事業場の保健師により、抑うつ得点が高い人(CES-D:20点以上)に対して昨年度同様に、特に睡眠に関して時間をかけて保健指導を実施した。保健指導実施者は男性では124名であった。保健指導を受けた人の睡眠状況、抑うつ状況、その他の健康状況の変化などについて現在分析中である。また不眠の人について、睡眠状況と将来の抑うつ発症との関連性については、論文を作成しNagoya Journal of Medical Scienceにacceptされた。掲載は2019年中の予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健康教育の機会を得ることはできなかったが、個別保健指導の実施は、事業場の保健師により、抑うつ得点が高い人(CES-D:20点以上)に対して予定通り実施できた。また不眠の人について、睡眠状況と将来の抑うつ発症との関連性については、論文を作成しNagoya Journal of Medical Scienceにacceptされた。掲載は2019年中の予定である。
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今後の研究の推進方策 |
これまで得られたデータから、保健指導を受けた人の睡眠状況、抑うつ状況、その他の健康状況の変化について分析を進め、結果をまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
対象事業場で自記式アンケート調査を利用して、その結果をもとに健康教育を計画していたが、開催する機会が得られなかった。そのため準備を予定していた物品購入費などが必要でなくなった。今後はこれまでのデータを活用して、実施してきた保健指導の結果から、対象者の睡眠状況や抑うつ状況など健康状態について、分析を進めるための必要物品や機器の購入、報告書の作成などに充当したい。
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