2019 年度実施状況報告書

高齢者が社会の新たな担い手として活躍する都市型高齢者社会貢献システムモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号	16K12325
研究機関	福岡大学
研究代表者	中嶋恵美子福岡大学, 医学部, 教授 (30461536)
研究分担者	木村裕美福岡大学, 医学部, 教授 (00301359) 兼岡秀俊福岡大学, 医学部, 教授 (20161169) 塚原ひとみ福岡大学, 医学部, 教授 (20555403) 久木原博子福岡大学, 医学部, 教授 (50268950) 中島充代福岡大学, 医学部, 准教授 (60320389) 有田久美福岡大学, 医学部, 講師 (60526523) 原田春美福岡大学, 医学部, 教授 (70335652) 池田佐知子西九州大学, 看護学部, 准教授 (70640275) [辞退] 佐久間良子福岡大学, 医学部, 准教授 (80554758)
研究期間 (年度)	2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード	高齢者 / 社会貢献 / 高齢者育成支援
研究実績の概要	本研究は、地方都市部(福岡市城南区）に居住する前期高齢者を対象にした社会貢献に関する意識・意欲・活動内容等の調査と同地域に居住する生産年齢層の住民を対象にした高齢者の社会貢献に関する期待・要望等のニーズ調査を基に、高齢者が社会貢献活動をするために必要な能力の開発・活用のプログラムを開発する。さらにその高齢者支援プログラムを実践展開し、検証することによって、高齢者が社会の新たな担い手として活躍する都市型高齢者の社会貢献システムモデルを構築することを目的としている。令和元年度は、高麗者の社会貢献に資する能力開発を目的とした「高齢者介護カフェ」の開催やワークショップの継続開催を行うとともに、地域住民とのネットワークづくりのために、地域の公民館活動に参加するなどした。その中で、高齢者が自ら社会貢献についてどう考えているのか、実際に何をしているのか等の聞き取り調査を行った。また同時に、福岡市城南区に居住する前期高齢者1000名と23～64歳の住民1000名を無作為抽出し、高齢者の社会貢献に関する各調査票の発送準備を行った。今後、調査票の発送後、回収した調査票から前期高齢者の社会貢献に関する意識・意欲・活動内容と生産年齢層の住民を対象にした高齢者の社会貢献に関する期待・要望等のニーズを明らかにする。そして、研究者が高齢者育成支援プログラムとして考える『次世代育成活動』や『健康生活支援活動』『独居老人サポート活動』等と関連させて検討し、都市部における高齢者の社会貢献システムモデルの構築につなげる。
現在までの達成度 (区分)	現在までの達成度 (区分) 4: 遅れている理由当初の計画では、平成28・29年度に福岡市城南区に居住する前期高齢者に対する社会貢献への意識・意欲・活動内容の調査と、同地域の23～64歳の住民に対する高齢者の社会貢献に関する期待・要望等のニーズ調査を実施し、現状と課題を抽出する予定であった。しかし調査票の作成・プレテストの実施が平成30年度にずれ込んだ。さらに調査対象者の無作為抽出作業及び発送準備が遅れ、令和元年度になってしまった。今後、調査票の発送・回収後に、その結果の分析をしなければならない状況であるために遅れていると評価する。
今後の研究の推進方策	令和2年度は、回収した調査票から前期高齢者の社会貢献に関する意識・意欲・活動内容と生産年齢層の住民を対象にした高齢者の社会貢献に関する期待・要望等のニーズを明らかにする。そして、研究者が高齢者育成支援プログラムとして考える『次世代育成活動』や『健康生活支援活動』『独居老人サポート活動』等と関連させて検討し、都市部における高齢者の社会貢献システムモデルの構築につなげる。
次年度使用額が生じた理由	(理由）研究費の多くを調査対象者の抽出、調査実施、集計等の調査委託費と郵送料などの通信費、成果発表のための旅費等で計上していた。調査実施が遅れたために多額の繰越金が発生した。 (使用計画）研究期間の歳入年度であり、調査実施により調査委託費・通信費の支払い、学会発表等で全額支出予定である。