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2018 年度 実施状況報告書

コミュニティの互助促進に向けた行政育成型住民組織の効果的な活動モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12327
研究機関東北大学

研究代表者

田口 敦子  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (70359636)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード互助意識 / 互助行為 / 高齢者 / 活動モデル
研究実績の概要

互助の活動モデル作成に向けて、2017年に実施したA町での「介護予防サポーターの育成プログラム」の解析を行った。A町地域包括支援センターと共同実施した。参加申込者15名のうち研究参加に同意の得られた14名を対象として,プログラム開始前後に自記式質問紙調査を実施した.主要アウトカムは,地域課題の理解度と介護予防に取り組む自信であった.地域課題の理解度は,「地域の高齢化に関する課題を他の人に説明できる自信がある」を1=全くそう思わない~6=非常にそう思うの6件法で尋ねた.介護予防に取り組む自信は,その程度を1=全く自信がない~6=非常に自信があるの6件法で尋ねた.プログラム実施前T1,プログラム実施後T2の2時点で測定した.2時点の変化は,対応のあるWilcoxson符号付順位検定を用いて評価した.
プログラムへの出席が1回以下およびプログラム後の回答がなかった2名を除く12名を解析対象とした.男性2名,女性10名,年齢は71.1±11.3歳[範囲:53-88]であった.T1→T2のアウトカム指標の平均値の変化は,地域課題の理解度では3.1→4.1(p=0.046),自分自身の介護予防に取り組む自信では3.4→4.2(p=0.035),地域の介護予防に取り組む自信では3.1→3.5(p=0.227)であった.
互助の概念分析、ヒアリング調査やA町でのプログラムの実施を基に、2018年4月より、互助促進の活動モデルの検討のため、B町を対象地域としてフィールドワークや実態調査を実施した。現在、調査結果については分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度は、2017年度までに作成した互助醸成の活動モデルの理論検証を行う予定であった。A町で実施したプログラムを基に、B町でモデルの検討を行う予定であった。しかし、B町で想定以上に住民活動に変化が現れるのに時間を要したため遅れをとっている。

今後の研究の推進方策

今後は、2018年度までの実施した成果をまとめ、活動モデルを作成し、A町でのモニタリングおよび、これまで互助の仕組みづくりに実績を積んでいるB町でその妥当性等を確認する予定である。

次年度使用額が生じた理由

2018年度は、2017年度までに作成した互助醸成の活動モデルの理論検証を行う予定であった。A町で実施したプログラムを基に、B町でモデルの検討を行う予定であった。しかし、B町で想定以上に住民活動に変化が現れるのに時間を要したため、残額が発生した。2019年度は、B町でモデルの妥当性検討を行う予定であるため、そのための交通費やインタビューの実施費用等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 地域課題の共有を重視した介護予防サポーター養成プログラムの効果-プロセス評価-2018

    • 著者名/発表者名
      小川尚子,森下絵梨,岩間純子,松永篤志,備前真結,伊藤海,村山洋史,田口敦子
    • 学会等名
      第77回 日本公衆衛生学会総会
  • [学会発表] 地域課題の共有を重視した介護予防サポーター養成プログラムの効果-アウトカム評価-2018

    • 著者名/発表者名
      田口敦子,森下絵梨,小川尚子,岩間純子,松永篤志,備前真結,伊藤海,村山洋史
    • 学会等名
      第77回 日本公衆衛生学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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