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2017 年度 実施状況報告書

学校看護師の医療的ケアに関する研修プログラムの開発と評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12338
研究機関鳥取大学

研究代表者

玉崎 章子  鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (90444629)

研究分担者 西村 洋子  鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30595153)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード医療的ケア / 学校看護師 / 多職種連携 / シミュレーション研修
研究実績の概要

平成29年度は、平成28年度に実施した学校看護師、教員、養護教諭に対する学校での医療的ケア実施状況や課題調査の結果をもとに、在宅人工呼吸器の取り扱いの注意点や緊急時対応に関する学習を学校看護師、教員、養護教諭の多職種でシミュレーション研修を実施した。学校看護師の研修効果について検討を行った。
【方法】①シミュレーション研修前後に多肢選択式テスト、アクションプラン用紙の記載を実施。②20分の講義の後、100分間のシミュレーション研修を実施。③5段階リッカート法による研修満足度評価を実施。
【結果】事前、事後の多肢選択式テストについては、研修後に正解率が下がった項目もあった。参加者のシミュレーション研修に対する満足度、やりがい、興味深さは高かったが、緊急時対応に「自信が持てた」あるいは「どちらかというと自信がもてた」と回答したのは約半数だった。アクションプランは、研修前と比較して、教員や養護教諭との連携における学校看護師としての役割についての記載が目立った。具体的な観察項目や自由記載では「研修内容は実際に想定される場面であり、多職種で取り組めたことが実践的でよかった」との記載が多かった。
【考察】研修時間が十分でなかったため、自信が持てるまで反復して学ぶことができなかった。今後、事前学習を取り入れて、十分な時間でシミュレーションが実施できるよう工夫が必要である。シミュレーションの内容は実践的であること、多職種で行ったことから、学校現場における多職種連携について意識できるきっかけになったと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成29年度に予定していた論文発表ができなかった。

今後の研究の推進方策

当初は、学校看護師への研修内容の設計であったが、多職種へのアンケート結果から、多職種連携で行うシミュレーション研修のニーズが明らかになった。本年度、シミュレーション研修1回目を実施し、学会発表したことで事前学習を行うなど研修のスリム化、事前事後テストの内容について助言をもらうことができたため、次年度は2回目のシミュレーション研修を開催し、内容のブラッシュアップを行う。

次年度使用額が生じた理由

シミュレーション研修を大学内のシミュレーションセンターで実施したことで会場費が不要であった。また、受講生主体の参加型研修としたため講師招聘をせず、謝金が不要であった。
次年度は、研修内容のブラッシュアップを行い、受講生への配布資料やコース研修開催を検討している。今年度実施できなかった論文発表を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 学校看護師の研修プログラム開発に向けて―三職種アンケートの結果から―2017

    • 著者名/発表者名
      玉崎章子
    • 学会等名
      第43回日本重症心身障害学会
  • [学会発表] 学校看護師を対象とした在宅人工呼吸器緊急対応シミュレーション研修の研修効果2017

    • 著者名/発表者名
      玉崎章子
    • 学会等名
      第10回日本医療教授システム学会

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公開日: 2018-12-17  

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