研究課題/領域番号 |
16K12363
|
研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究 |
研究代表者 |
松永 洋子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他, 教授 (90709023)
|
研究分担者 |
杉澤 秀博 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60201571)
西岡 笑子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他, 教授 (70550797)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 地域診断能力 / 保健師 / 看護師 / 地域包括支援センター |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、地域包括支援センター(以下、包括)に勤務する保健師の地域診断手法の活用能力の評価尺度を開発し、評価尺度を用いた地域診断の実施と活動の実態把握と実施に関連する要因の解明および地域診断実施能力獲得のプロセスについて、量的および質的に明らかにすることである。 平成28年度は、地域診断能力評価尺度の開発の第一段階として、地域診断能力に関するアンケート調査の項目を抽出するためのインタビュー調査を計画した。平成28年11月初旬に倫理審査に計画書を提出し、倫理審査会の承認が得られた平成28年12月下旬からインタビュー調査を開始した。 インタビュー対象者は包括に勤務する保健師及び看護師各5~6名で、地域における勤務経験6年以上を対象としているため、対象に該当する調査協力者の確保は難航した。平成29年3月までに協力を得られたのは、保健師1名、看護師3名である。 平成29年3月までに得られたインタビューデータをおおまかにポスター形式にまとめ、平成29年4月の学習会で報告をし、包括および医療機関、福祉施設、行政などで勤務する方たちに聞いていただいた。 また、インタビュー調査と並行して、医中誌での検索およびハンドサーチによって、包括の地域診断に係る文献のレビューを行った。その際、保健師・看護師に限定するのではなく、社会福祉士、ケアマネジャーの地域診断やコミュニティーワークに関する研究論文および書籍についても目を通し、包括で行われている地域診断の現状を把握するように努めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成28年度に計画したインタビュー調査は、地域診地域診断能力評価尺度の開発の第一段階として、アンケートの調査項目を抽出するためであり、平成28年11月から平成29年1月の調査実施という計画を立てた。 しかし、倫理審査会の承認が得られたのが平成28年12月下旬であり、調査開始時期が約2か月ほど遅れた。またインタビュー対象は地域包括支援センターに勤務する保健師及び看護師各5~6名で、地域での勤務経験6年以上を対象としているため、対象に該当する調査協力者の確保が難航している。現在は調査協力者(看護師2名)の確保を要する状況である。 また調査期間についても期間を延長するため再度倫理審査申請中である。
|
今後の研究の推進方策 |
平成29年度の早い時期に平成28年度から行っているインタビュー調査を完了させ、データをまとめ、12月までにはアンケートを作成し、平成29年度内にアンケート調査を実施できるようにする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
インタビュー調査の実施が予定より遅れているためインタビューデータのデータ起こしを業者に委託しなかった。さらに、インタビューから得られた結果をもとにアンケートを作成し、郵送調査を実施する予定であったが、インタビュー調査が遅れていることによって、封筒の購入や後納郵便の手続き等を行っておらず平成28年度に余剰金が発生した。 また、平成28年度は情報収集のための学会が都内で開催されることが多く、交通費および宿泊等がほとんどかからなかったため。
|
次年度使用額の使用計画 |
現在行っているインタビュー調査のデータが集まり次第、データ起こしを業者に委託する。そしてインタビュー結果から得られた内容をもとにアンケート調査を速やかに実施する。
|