小川は平成15年から電話機を活用した高齢者の能動的な安否確認である「おげんき発信」を開発し、普及を支援してきた。東日本大震災被災地においてはこれを基盤として、ICT(情報通信技術)を活用した見守りシステムを重層的に導入し、地域の多様な関与者とともに孤立防止と生活支援型コミュニティづくりのアクションリサーチに取り組んできた。 本研究では、この取り組みを再検証するとともに東日本大震災被災地以外でもアクションリサーチを加え、ICTを活用した被災地の孤立防止と生活支援型コミュニティづくりについて、①復旧・復興の段階別支援策、②地域性に応じた支援のあり方、③新たな災害に対する防災・減災対策ついて整理した。
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