研究課題/領域番号 |
16K12415
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
崔 銀恵 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (00415712)
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研究分担者 |
水野 修 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60314407)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | テストマイニング / 組み合わせテスト / 重み抽出 / バグ検出 / 不具合特定 / ベイズ推定 / 機械学習 / テストモデル |
研究実績の概要 |
テストマイニングフレームワークの開発に向けてのタスクを次のように実施した.まず,マイニングフレームワーク開発のたに,(1)公開レポジトリSIR(Software Infrastructure Reposiory)の3つのCプログラムのプロジェクトFlex, Grep, Makeを対象に,必要なテストコード,テストモデル(パラメータ,値,制約条件式),バグ履歴,テスト結果に加えて,開発履歴における各プログラムのコードカーバレッジも自動で抽出するプログラムを作成した.次に,マイニングフレームワークを用いたテストの品質向上へ向けて設計・評価に関しては,まず(2)1で抽出した情報を用いて,前年度に開発したテストとバグ履歴を入力としたベイズ推定に基づいてテストモデルのパラメータと値に対して優先度を表す重みを自動的に計算する基本アルゴリズムを更に発展させ,テストとバグの履歴に加えてプログラムのコードカバレッジ情報も追加してテストの優先度付けができるプログラムを開発し,提案法の評価実験を進めている.次に,テスト結果をデバッグとテスト最適化へフィードバックさせるために(3)前年度に開発したテストの結果から回帰分析と機械学習の手法に基づいて不具合組み合わせを特定するアルゴリズムを発展させ,必要な探索空間を大幅に削減しながら効率よく不具合特定を可能にしたアルゴリズムの開発と評価を行い,国内ワークショップと国際会議で発表を行った.更に(4)テスト結果をプログラムの自動デバッグへ応用する研究に関して国際連携し,国際ワークショップで発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究分担者,学生(リサーチアシスタント含む)と協力して,計画通りにおおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
最終年度も,研究分担者と打ち合わせを密に行い,大学の学生たち,リサーチアシスタントとも協力して研究を遂行し,研究発表を積極的に行っていく方針である.
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国内出張ができなかったので次年度に繰り越して使用する予定です.
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