江戸時代の和算書より、会田算左衛門安明の著書「算法天生法指南」の全5巻すべての画像をデジタル化して、そこからすべての図形問題の部分を抽出し、ハフ変換を基本とする特徴抽出から線分や円などの特徴情報にタグ付けすることに成功した。この結果は山形で開催された日本数学会秋季大会で発表された。また、図形に含まれる「甲」「乙」「丙」などの文字を抽出し、削除しながら、正三角形、直角三角形、正方形、ひし形など、図形を抽出しタグ付けするプログラムも開発した。一方、抽出した直線や円との接触関係をベクトルで表現することで、図形の類似度を評価する手法を考案・実装した。これらの研究内容は、東京大学にて3月に行われた日本数学会年会で、発表された。
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