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2018 年度 実績報告書

人工知能技術を用いたサイバー攻撃と対策の自動共進化による「先回り」の実現

研究課題

研究課題/領域番号 16K12439
研究機関東京電機大学

研究代表者

八槇 博史  東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (10322166)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード人工知能 / 共進化学習 / 標的型攻撃 / マルウェア
研究実績の概要

標的型攻撃が,人工知能技術を搭載したマルウェアを用いて高度化されるという将来
像を前提として,攻撃者に先回りする形で攻撃内容を自動合成してシミュレーションを行い,防御方法までを自動的に生成するための技術について研究を行った.
具体的には,マルウェアの攻撃とそれに対する防御を模擬するためのネットワークシミュレータをクラウドコンピュータ上に構築し,攻撃内容や防御内容を共進化計算により変化させて様々な局面を再現するシステムを構成した.本年度については特に,人工知能を搭載したマルウェアのモデルとして,プランニング計算に基づいて攻撃計画を行うものについて検討した.
これは,自律型マルウェアによる攻撃実験を,Kubernetesを使い仮想環境上において自動で効率的に行うことである.著者らが過去に提案した自律型マルウェアは,攻撃が成功すると被害端末に対してセッションを張り感染を拡大するRAT型のタイプであった.しかし,それぞれの端末にセッションを張っている端末を確保・遮断することが出来れば感染を止めることが可能なので,現実的なマルウェアの挙動を推察することが出来ているとは言えない.そこで本稿では,攻撃が成功したら自身を被害端末にコピーして感染を拡大するワーム型のタイプに改良した.さらにこの自律型マルウェアを,Kubernetesを使ってデプロイした仮想ネットワーク上で動作させることに成功した.この成果について,FIT2018および情報処理学会全国大会において報告した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 詐欺プログラム対策のための詐欺プロセスモデルの検討2019

    • 著者名/発表者名
      山越祐希,八槇博史
    • 学会等名
      第81回情報処理学会全国大会
  • [学会発表] 動的プランニングを用いたサイバー攻撃経路自動生成機構のKubernetes上での実装2019

    • 著者名/発表者名
      Saurav Brahma,齊藤悠希,八槇博史
    • 学会等名
      第81回情報処理学会全国大会
  • [学会発表] 動的プランニングを用いたサイバー攻撃経路の自動生成2018

    • 著者名/発表者名
      Saurav Brahma,八槇博史
    • 学会等名
      第17回情報科学技術フォーラム(FIT2018)

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公開日: 2019-12-27  

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