研究課題
機械学習・人工知能技術やモバイル技術の発展により,人間と計算機の「協調」によって,より困難な課題を解決しようとする手法が注目を集めつつある.デジタルファブリケーションについても工作機械と人間の協調によってより多様性のある創作の支援を行うような研究が盛んである.本研究では内部モデルや表面質感などを考慮したデジタルファブリケーションのための人と機械の協調手法を設計し,検証することを目的とする.平成28年度-29年度の研究により,遠赤外領域を用いて内部状態を機械学習判定するようなカメラシステムおよびファブリケーションシステム,データベースの構築手法について開発することができた. 現状2年間の成果を元にコンピュータビジョンおよびファブリケーションの統合的な成果を平成30年度中に国際会議や論文誌で発表するべく現在投稿中である.また内部構造に意味を持つデジタルファブリケーションの関連領域として,3Dプリンターを用いたテレプレゼンスロボットシステムや,蚕を用いたデジタルファブリケーションシステムなども派生的に研究した.また空中浮揚のための内部構造を持つ3Dプリントや水中でスタビライゼーションできる3Dプリントシステムの研究などを行った.これらの研究はSIGGRAPHやSIGGRAPH Asiaなどの国際学会で報告した.総じて,内部構造をスキャンするプリントシステムとビジョンシステム,および内部構造を持つとできる豊富なインタラクションやデジタルファブリケーション関連領域の探索を行うことで,「鶏」と「卵」の両面から研究を進捗することが出来た.またこれからも,ファブリケーション関連領域について内部モデルや表面質感などを考慮したデジタルファブリケーションとコンピュータビジョンの関連領域について,可視光のみならずテラヘルツ,遠赤外領域についてこれからも探求していきたい.
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すべて 学会発表 (8件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件)