本課題の目的は,呼吸運動に伴う体幹形状の変化の取得と有限要素法を用いた力学的解析である.また,そのためのシステム構築である. システム構築では,大型液晶モニターと2台の小型深度センサーを利用し,システムの小型化と広範囲から体幹の計測を可能とし,計測精度の向上を図ったものを構築した.その結果,上面から見た場合,体幹の約220度の範囲をカバーすることが可能となり,より精度よく体幹を近似することが可能となった. 次に、有限要素法を用いて側弯症の患者の脊椎及び肋骨の力学的解析を行った。形状の変化が最も大きい部位である3対の肋骨と脊椎を用いて評価を行い,呼吸運動が脊柱のねじれに影響を及ぼすことを確認した.
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