当研究では、多数のゲノムをグラフ構造として束ねることにより、今後大幅に増加する個人ゲノムの解析の効率化や、個人差・個体差の大きいゲノム領域やリファレンス配列にない領域を扱えないといった問題を解決するため、ゲノムグラフのデータ構造と、そのデータベースとの連携のための仕組みの開発に取り組んだ。ゲノムのアノテーション情報とゲノムグラフの構造をどちらもセマンティック・ウェブ技術のResource Description Framework (RDF)で表現するための仕組みを開発し、これを用いたアノテーショントランスファーなどの実験を行うことで実用性の検証を行った。
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