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2016 年度 実施状況報告書

情報倫理・情報セキュリティと自閉症スペクトラムとの関連分析

研究課題

研究課題/領域番号 16K12552
研究機関放送大学

研究代表者

辰己 丈夫  放送大学, 教養学部, 教授 (70257195)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード発達障害 / 自閉症スペクトラム / 情報倫理 / 情報セキュリティ / 情報教育 / キャリアデザイン
研究実績の概要

研究の初年度である平成28年度は、研究を実施するための構想に対するレビューと、実際の調査対象となる組織との交渉に費やすことになった。本研究が、挑戦的萌芽研究として位置づけられているように、研究成果として期待されていることは、極めて野心的な内容である。本研究は、調査対象となる集団の協力が不可欠であるが、発達障害に関する項目と、相関の片側に含むことから、研究の実施においては、倫理委員会などの審査を経ることが必要となり、そのため、研究調査を受け入れてくれる組織が見つからない状態である。
私(研究代表者)は、当研究に有用なコメント・レビューを期待できる、2名の研究者らと連絡を取り、研究で期待される成果については、肯定的な予想を得ている。なお、2名の研究者らとの会合は、いずれも、本研究予算を使用したものではない。1名は、別の予定で偶然に私がある都市を訪問したときにその研究者から研究レビューを得たものである。もう1名は、私が担当している学会の委員会(都内開催)に、その研究者が委員として参加したので、その後に、研究レビューを行ったものである。
実際の調査活動の目処が立っていないため、研究計画の初年時において、アンケート項目とテスト項目の、校種や対象者の年齢を元にしたカスタマイズが行われておらず、また、調査ができていないため、統計処理に必要な謝金の利用もできていない状況である。そこで、平成29年度は、倫理委員会における組織的合意を含めて、調査対象として了承を得られる学校・学級などを調査する必要がある。
なお、このような状況にあるため、アンケート項目の精査については、予め準備するということも含めて、平成28年度に、ある程度進めてある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査内容が自閉症スペクトラムに関連することから、調査対象となる人(主に、生徒、学生)の統計的有意な集団での協力を得ることができないため、実際の調査が行えていない。だが、取扱い注意事項を含む研究であることから、協力に関する組織的合意(倫理委員会での許可)は必須であると研究代表者(私)は考えているため、強引な調査を行うことをしなかったため。なお、調査項目についての検討は行っている。

今後の研究の推進方策

統計的有意と言える大きな集団での調査をこだわり続けると、調査をのものを開始できないおそれがあるため、対象となる人数の期待を下げ、比較的小さな集団を対象に調査を行うことも検討する。また、調査結果は、なるべく早く公表できるように、アンケート項目の精査を、引き続き行うこととする。

次年度使用額が生じた理由

(1)研究のためには調査対象となる学校/学級の協力が不可欠であるが、調査内容が発達障害に関わるものであるため、受け入れてくれる組織が見つからない。(2)研究代表者と、研究レビューを担当できる2名の研究者との面会は、いずれも、申請者や2名の研究者が多忙を極めたため、いずれも、別の業務の際に会ったときのレビューと、メールなどでの議論で進めている。そのため、本研究の予算を使用することなく、レビューが終わってしまった。(3)調査受け入れ組織が決定できないため、統計的分析の謝金を使用することがなかった。

次年度使用額の使用計画

対象となる組織の規模として、申請時よりも、やや小さい規模での調査とし、倫理委員会などの組織的合意を得て、当初から想定していた研究仮説の正しさを検証できるようにする。また、その内容を、国内研究会や国際学会などで発表を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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