研究課題/領域番号 |
16K12555
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘毅 名古屋大学, 国際機構, 准教授 (60402377)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学習支援システム / 教育メディア / 教室環境 / 日本語教育 / 電子黒板 / タブレット端末 |
研究実績の概要 |
本研究は、各年度において①調査、②教材試作、③検証、④要件定義というサイクルで進める。今年度の実績は下記の通りである。 ①調査については、昨年度に引き続き学会・研究会等に参加し、ICTの活用効果と初級日本語教育への応用を検討した。今年度は特に、(2)電子掲示ボードの活用が行われている事例を収集した。 ②教材試作については、情報化された教室環境のICT機器として、昨年度に引き続き(1)巨大壁面型電子黒板と(3)タブレット端末に加えて(2)電子掲示ボードを取り上げ、そのための教材を試作した。具体的には、ひらがな50音表やあいさつ等の基本会話一覧、動詞の活用表等を作成した。 ③検証については、(1)巨大壁面型電子黒板と(3)タブレット端末を実際の授業の文脈で運用し、活用効果の検討を続けている。(2)電子掲示ボードについても、試作した教材を実装し、効果検証できる環境を整えた。 ④要件定義については、③検証の結果明らかとなった(1)巨大壁面型電子黒板と(3)タブレット端末の活用効果からまとめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外の研究動向をふまえ、(3)タブレット端末に続いて(2)電子掲示ボードの順で検討を続けている。検討の順序について当初の研究計画より変更があったものの、全体を通して考えればおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
(4)電子テーブルについては、まだ教育場面での活用が少ないことを鑑みて、プロジェクタや電子黒板ユニットを用いた仮装的な環境を用意し、機能やインターフェース面の実験的検討を中心に、可能な範囲での効果検証を行う予定である。
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