近年の教育への情報コミュニケーション技術(ICT)普及をふまえ、近い将来実現されるであろう高度に情報化された教室環境における日本語教育とそこに求められる教材のあり方について、本研究では考える。情報化環境として、巨大壁面型電子黒板、電子掲示ボード、タブレット端末、電子テーブルの4つの装置を取り上げ、初級日本語教育における役割をコミュニケーションの促進という観点から検討した。そのための教材を試作し、大学での留学生向け授業の文脈で実践的に効果検証した。その結果を、初級日本語教育用教材の要件としてまとめた。
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