研究課題/領域番号 |
16K12556
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
梶田 将司 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (30273296)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 学習支援システム / オープンスタンダード / オープンソース / 次世代デジタル学習環境 / ラーニングアナリティクス / エンタープライズアーキテクチャ / データマネジメント |
研究実績の概要 |
主に,(1) 次世代デジタル学習環境評価方法論・尺度, (2) IMS Caliper スキーマ設計・センサのOSS実装について研究を行った. まず,次世代デジタル学習環境の評価基準策定については,米国ベルビューで開催された IMS Global Learning Consortium Quarterly Meeting においてミシガン大学の研究協力者である Sean DeMonner 氏と継続的な情報交換・議論を行い,Diffusion of Innovation Theory に基づいた評価尺度を明らかにするともに,米国フィラデルフィアで開催された EDUCAUSE 2017 ではミシガン大学等で実践されているエンタープライズアーキテクチャの情報収集を行い,我々が検討している TOGAF9 による情報環境記述との比較を行った.オープンスタンダード・オープンソースの最新動向については,Apereo Foundation や IMS Global Learning Consortium,IMS Japan が開催した会合に参加し知見を深めた. また,昨年度実施したラーニングコモンズに関する国際比較研究や研究データマネジメントに関する研究活動とのシナジー効果については,国内外の会議においてその成果とりまとめを積極的に行った. さらに,次年度に予定している評価の対象となる次期教育用コンピュータシステムの平成30年3月運用開始にも尽力することで,BYOD (Bring Your Own Device) を前提とした新しい教育学習環境を構築した.なお,評価対象の次期教育用コンピュータシステムの調達や稼働に関する部分は本研究の対象外である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
Sean DeMonner 氏の招聘計画や次世代デジタル学習環境に関するマスタプラン2025計画を立案,次年度に予定している評価の対象となる次期教育用コンピュータシステムの平成30年3月に稼働・運用開始にも尽力することで,最終年度の活動の準備を計画的に行った.
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今後の研究の推進方策 |
次世代デジタル学習環境に関するマスタプラン2025策定を推進剤として上手く利用することで,実用性のある情報環境ポートフォリオの確立を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
Sean DeMonner 氏の招聘のため.
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