本課題では,筆記量や筆記速度といった筆記行動をセンシング可能なペン型デバイスを実装し,筆記行動と理解度の関係をペン型デバイスを用いて明らかにすることを目的とする. 60名の被験者に対し,解答した問題の正誤判定と学習者の解答に対する自信度を組み合わせて評価する統合評価法を用いた理解度推定を行い,理解状況は,特に解答時間やペン把持力の平均変化量に表れ,ペン把持力には自信度の影響が強く表れていることが分かった.理解状況の推定精度を評価したところ,ペン把持力から得られる情報と解答用紙から得られる情報(正誤判定)を組み合わせることで72.1%の推定精度が得られた.
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