視線を通して人は何を見ているのか。そして、どのような仕方で情報をうけとっているのか。本研究では、連続したコマ絵に関して視線の注視について実験する。具体的には視線計測システムを使用して、複数ページにまたがるまんがを画面上で鑑賞してもらい、その視線について位置と移動、そして時間を記録する。鑑賞者は自分が何を見ているのか意識せずに画面上のまんがを読み続けることができ、ページをめくり続ける。 この実験を通して(1)画面中央への視線の集中、(2)吹き出し主導型、(3)凝視なき背景、(4)人を優先的に見る、(5)顔に注視する、(6)まんがの物語を確認するために、前ページに戻り確認する、ことが確認された。
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