本研究は、来館者数が減少傾向にある地方科学系博物館を基盤とし、Droneのフライト技術やホバリング技術とプロジェクションマッピング技術による高輝度特性を活かした実世界とプラネタリウムの虚像世界を融合させる世界初の屋外型プラネタリムを開発するものである。平成30年度は、自動運行システムと投影スクリーンの完成によるフライトテストと投影実験を行っている。フライトテストは大分県杵築市にある地域交流施設「上村の郷」のグラウンドにて機材等を持ち込み実験を実施した。実機による投影スクリーンの搭載実験では、ペイロード(ドローンにおける最大積載量)の問題やIMUキャリブレーション不足にてローリングを起こす障害が生じており、1機による自動フライトの検証のみを行っている。また、投影スクリーンにおいては、上空への飛行状態を想定し、屋内での設置とコンテンツの投影実験を行った。
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