氷コアに含まれる個別粒子ごとの硫酸塩・硝酸塩エアロゾルの硫黄・窒素同位体比という新しい環境指標を抽出して、硫酸塩や硝酸塩の古大気環境や放射強制力への影響評価の知見を高度化することを目的とした。氷昇華法を用いて氷コア中に含まれる過去のエアロゾル粒子を抽出して、走査型電子顕微鏡・ラマン分光器を用いてその組成を分析し硫酸塩を同定した。その後、ナノシムスを用いて硫酸塩の硫黄同対比を分析した。その結果、TEM用のメッシュに集めた硫酸塩粒子の硫黄同位体比の測定に成功した。しかしながら、誤差が10‰と大きいため、起源を明確に区別することができないという課題を残した。
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