CO2施肥効果の定量評価のために、群落光合成速度、蒸散速度に関するモデルと野外観測データを融合する手法を開発した。CO2施肥効果に感度の高いパラメータを渦相関法による群落スケールのフラックス・気象観測データを用いて推定した。解析では、60サイト(269サイト・年)のデータをAsiaFlux等のデータベースから整備し、パラメータの算定を行った。解析の結果、対象期間で生態系スケールの総一次生産量は0.28 % ppm-1上昇しており、アジア亜大陸スケールでは2000~2014年の施肥効果の積算値は3.1 PgC yr-1であることが明らかとなった。
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