「社会性」は認知機能と並んでヒトをヒトたらしめる重要な機能であり、化学物質など環境危惧要因の曝露がそれを害する恐れが指摘されている。我々は動物実験において、ダイオキシン等の胎仔期曝露が、発達障害当事者やそのモデルマウスが示すような社会的場面を避ける行動ならびに社会的ストレス場面における脳活動異常を引き起こすことを明らかにしてきた。本研究では、独自開発を進めてきた映像解析システムを用い、社会的ストレスに着目した新たなマウス社会行動の解析指標ならびにそのデータ解析アルゴリズムを開発し、実用化することに成功したと言える。
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