シアノバクテリア特有の光合成膜脂質合成経路を阻害する化合物の開発を目的として,化合物ライブラリを用いたハイスループットスクリーニングに適したタンパク質の選抜,活性測定系の開発を計画した。すでに活性が確認されていたシアノバクテリアSynechocystis sp. PCC 6803由来の糖脂質合成酵素(MgdA)を用いたところ,SN比が低かったため,より高活性のMgdAを探索し,好熱性シアノバクテリア由来のMgdAが,およそ2倍の活性を示すことがわかった。今後,このタンパク質にtagを付けたものを精製することで,比活性の高い酵素画分を得て,蛍光試薬を用いた検出系を確立したい。
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