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2017 年度 実績報告書

基底膜を利用したiPS細胞由来肺胞上皮細胞の分化培養法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K12613
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

伊藤 智彦  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 主任研究員 (60391067)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード基底膜 / 肺上皮細胞 / iPS細胞
研究実績の概要

未分化状態のヒトiPS細胞から肺上皮細胞まで分化成長させるためには、内胚葉、肺前駆細胞を経て誘導されることが知られている。本年度は、基底膜(sBM)基質がこれらiPS細胞の分化に効果的かを検証するため、ラミニン111を主体としたマウス肉芽腫から調製されている市販のMatrigel(Corning)、ラミニン511の組換えタンパクであるiMatrix(Nippi)との比較を行った。フィーダー細胞フリーで培養した未分化ヒトiPS細胞(201B7)を各種コート上で内胚葉(definitive endoderm)および肺前駆細胞へ分化培養を行った結果、内胚葉マーカーのFOXA2およびSOX17、肺前駆細胞マーカーのNKX2.1の発現誘導はラミニン111のMatrigelコート条件が最も強く誘導された。これに比べるとラミニン511であるiMatrixやsBM上で培養した場合では低い結果となった。この結果から、肺前駆細胞までの分化過程ではラミニン111による刺激がより効率的であると推測され、基底膜基質の有効性は明らかではなかった。そこで、Matrigel上でiPS細胞から肺前駆細胞まで分化させた後、各種のコート上に継代して肺上皮細胞の元となる基底細胞まで分化を行い比較したが、基底細胞のマーカーであるTP63やKRT5の発現量はMatrigelとsBM間で差がなかったが、Matrigel中で3次元培養でspheroidを形成させて分化させてから各コート上に播種して更に分化させたところ、sBM上で培養させた場合において最もFOXJ1やP63が誘導された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 培養細胞を用いて環境汚染物質の毒性影響を探る2017

    • 著者名/発表者名
      伊藤智彦,曽根秀子
    • 学会等名
      第15回環境研究シンポジウム

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公開日: 2018-12-17  

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