本研究の目的は、水晶振動子マイクロバランスを用いて、溶質とポリアミド活性層との親和性評価を行うことを目的とした。1年目はRO膜の活性層を振動子に固定できていることを確認することにより、溶質とポリアミド活性層との親和性を評価する手法を確立することを目的とした。その結果、本研究で得た電荷密度は既存の手法を用いて測定した結果とよい相関が得られたため、本手法が妥当であることが確認できた。2年目はO-クレゾールとアセトアニリドのポリアミド活性層-水分配係数を求めた。その結果、それぞれ200-320と150-200の範囲にあり、O-クレゾールの方がポリアミド活性層との親和性が高いことが分かった。
|