二酸化炭素(CO2)回収・利用(CCU:Carbon Dioxide Capture and Utilization)が可能となる革新的な次世代型CO2分離回収膜システムの開発を検討した。球状粒子が約6個結合したパール形状ナノ粒子が気体透過性に有効であることを見出し、ナノファイバーフレームワークからなるナノ粒子含有超薄膜システムの作製を検討し、5μm程度の薄膜化に成功した。また、Maxwell Modelを用いた気体透過実験の理論解析より、ナノ粒子が持つナノスペースの気体透過性は複合膜に比べ約10倍、高分子マトリックスに比べると約100倍の気体透過性を示すことが明らかとなった。
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