ヒドラジンを含んだ排水の生物処理法の開発を目的とし、①anammox汚泥を利用してどの程度までヒドラジンを除去できるか、②除去の代謝系はどうなっているか、を明らかにする実験を行った。 その結果、①安定処理可能なヒドラジン濃度、ヒドラジン負荷速度、ヒドラジン処理速度の上限はそれぞれ、60 mg-N/L、0.45 kg-N/m3/day、0.40 kg-N/m3/dayであった。②ヒドラジン除去には、硝酸の一酸化窒素への還元、一酸化窒素とアンモニアによるヒドラジン合成、ヒドラジンの窒素ガスへの酸化、ヒドラジンの窒素ガスとアンモニアへの不均化、の4反応が関与していると推察された。
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