マグネシウムはアルミニウム合金の主要添加元素である。しかし、アルミニウムの溶湯処理においてマグネシウムは副生廃棄物であるドロスの発生を促進させることから、濃度管理が重要である。マグネシウムの除去は一般的に酸化か塩化が適用されるが、ドロスの発生やドロスの汚染を引き起こす。本研究では真空処理によりアルミニウム溶湯中のマグネシウムを揮発除去するプロセスを調査した。そこでは、気液分離方法としてセラミックフィルターを用いた画期的な真空吸引プロセスを提案し、800℃1Paにおいて溶湯からマグネシウムを揮発除去可能であることを明らかにした。
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