天然ゴムは、タイヤや一般工業用品など広い分野で利用される不可欠な資源であり、その全てを輸入に頼っている上、昨今の世界的ゴム需要の増大による価格の高騰と将来的な供給量不足が懸念されている。本研究では、微生物によるゴム廃棄物の再資源化技術の確立を目指して、細胞外でゴムを低分子化ゴム(イソプレンオリゴマー)へと変換するゴム分解菌の解析を行った。さらに、ゴム分解菌によりゴムから生産したイソプレンを重合することでゴムを再生させることを目指して、イソプレン重合活性を持つプレニルトランスフェラーゼの発現系の構築を行なった。
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