研究課題/領域番号 |
16K12671
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
福岡 孝則 東京農業大学, 地域環境科学部, 准教授 (60641008)
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研究分担者 |
片桐 由希子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (50508190)
加藤 禎久 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (40625092)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | グリーンインフラ / 縮退都市 / 持続的雨水管理 / 空地 / フィラデルフィア / デトロイト / 社会実装 |
研究実績の概要 |
本研究は、日本より早いスピードで縮退が顕著に進行している米国の縮退都市(フィラデルフィア市、デトロイト市)を対象に、多面的なグリーンインフラ適用策(グリーンインフラ計画の推進や整備)の戦略的な展開を俯瞰的に捉えることを目指したものである。対象とした2都市におけるグリーンインフラ 適用策の展開としては、気候変動に伴う豪雨災害や洪水の頻発から縮退による空地の拡大、貧困や食などの社会的な課題まで非常に広範にわたる課題に対して、持続的雨水管理を核にしたグリーンインフラ 適用策を社会実装することで多面的な効果を期待し、価値を生むことを目指すためのビジョン(戦略)とフィレームワーク(枠組み)が存在することが明らかとなった。特に本研究では、①敷地スケールでのグリーンインフラ適用手法 ②都市スケールのグリーンインフラ 計画及び施策の展開 の2点に着目しトップダウン(都市スケールの施策、計画)とボトムアップ(敷地スケールの実践、手法)を比較し全体分析を行い、縮退都市におけるグリーンインフラ適用策の戦略的な展開についてまとめたものである。日本においては、グリーンインフラ の概念は浸透が進み、多領域の専門家の関心を集めつつも敷地~都市スケールでの社会実装に向けて「何をどのように進めるべきか」は発展途上である。本研究は縮退都市におけるグリーンインフラ適用策の社会実装に向けた展開の一端を示し、日本国内におけるグリーンインフラ展開に寄与することを目指した。
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