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2018 年度 実績報告書

現代デザインの用語使用をめぐる社会的考察

研究課題

研究課題/領域番号 16K12672
研究機関大阪大学

研究代表者

高安 啓介  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (70346659)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードデザイン / 環境デザイン / ソーシャルデザイン
研究実績の概要

5月20日に九州産業大学で開かれたデザイン関連学会シンポジウム「人工知能 × デザイン」において「人間の脳・機械の脳・環境の脳」と題する発表をおこなった。環境の概念をここでは関係の総体ととらえて、神経回路になぞらえて、人工知能の時代におけるデザイナーの役割について論じた。報告書として 3月31日に雑誌『a+a 美学研究』において特集「デザイン新潮流」を組んだ。現代のデザインの動向について、8本の論文・用語解説・3本のエッセイを所収している。高安はこのなかで論文2本「無装飾から超装飾へ」「人間の脳・機械の脳・環境の脳」および用語解説「社会デザイン」「批判デザイン」「思弁デザイン」「食のデザイン」を公表した。現在、デザインの語のもとで多様な実践が繰り広げられているが、本研究の考察をとおして、デザインの歴史において主流をなしてきた商業デザインにたいして、対抗デザインというべき潮流に着目して、現代の状況をとらえる視点を得た。対抗デザインには二つの系列がある。一方は、社会デザインの系列であり、社会において人々が直面する問題の解決を目指すのにたいして、他方は、批判デザインの系列であり、直面する問題の解決をいったん保留して、問題にたいする人々の関心をかきたて、公共の議論をうながそうとする。今日の科学技術に導かれたデザイン理解にたいして、社会実践の関心から二つの対抗軸に着目することで、新しいデザイン史記述の展望もひらかれた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 無装飾から超装飾へ2019

    • 著者名/発表者名
      高安啓介
    • 雑誌名

      a+a 美学研究

      巻: 13 ページ: 032-051

  • [雑誌論文] 人間の脳・機械の脳・環境の脳2019

    • 著者名/発表者名
      高安啓介
    • 雑誌名

      a+a 美学研究

      巻: 13 ページ: 106-119

  • [雑誌論文] 解説:社会デザイン・批判デザイン・思弁デザイン・食のデザイン2019

    • 著者名/発表者名
      高安啓介
    • 雑誌名

      a+a 美学研究

      巻: 13 ページ: 132-142

  • [学会発表] 批判デザインから思弁デザインへ:ダン&レイビーのイメージ使用について2019

    • 著者名/発表者名
      高安啓介
    • 学会等名
      形象論研究会
  • [学会発表] What is Good Design? Five Considerations for Design Assessment2018

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Takayasu
    • 学会等名
      ICDHS 10th Barcelona 2019
  • [学会発表] 人間の脳・機械の脳・環境の脳2018

    • 著者名/発表者名
      高安啓介
    • 学会等名
      第3回 デザイン関連学会シンポジウム

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公開日: 2019-12-27  

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