研究課題
挑戦的萌芽研究
復興支援者が外から支援するだけで完結するのではなく、被災地の人々が関わり最終的にはその地域の自立した産業として継続可能な方法を作った。本研究では、実際に関わった複数の復興支援プロジェクトを通し、支援の仕組みを分析し持続的な支援のために必 要な要素を考察した。流木や被災杉等を活用したプロダクトを設計・制作し、災害の記憶の風化防止と杉の印象改善を目的とした展示会を開催した。しかし、このような制作や展示会は継続して行うことが困難であり、持続的な支援のための、お金を生み、循環させる仕組みを設計した。
デザイン学
レジリエンスとは、なんらかの力に曝された人間・システム・コミュニティーが、基本的な機構及び機能を保持・回復することなどを通じて、ハザードからの悪影響に対し、適切なタイミ ング・効果的な方法で抵抗し、それを吸収・受容し、またそこから創造的に復興する概念です。レジリエンスは、社会や人間を考える上での新たなコンセプトとして、心理学・経営学・環境学・デザイン学など様々な分野で活用され始めていて、今後も、災害だけでなく私達の生活のうえで重要な考えとなります。