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2016 年度 実施状況報告書

閉じこもりを問わず楽しく美しく経済効果が出る生活機能リスク予防プログラムとは?

研究課題

研究課題/領域番号 16K12688
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

久保田 章仁  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40315726)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード生活機能リスク予防
研究実績の概要

A町職員の協力を仰ぎ、地域在住の方を対象に、介入前のデータを採取した。
平成28年7月から平成29年1月まで歩数計を付けていただいた方で、平成28年7月と平成29年1月の測定会に参加した方を分析対象者とした。
分析対象者は、184名であった。その内訳は、男性が56名、女性が128名で、男性の平均年齢は70.8歳、女性の平均年齢は66.9歳であった。
採取したデータは、体力測定(基礎代謝量・筋肉量・腹囲・握力・下肢筋力・体前屈・開眼片足立ち等)、歩行因子測定(最大努力下および通常歩行下での歩行速度・歩幅・ケイデンス・左右対称性・歩行周期変動係数、左右上下重心変位等)、アンケート(体調・運動習慣・転倒歴・食事・睡眠・趣味・社会参加・通院歴等)・SF-8・医療費の調査であった。
結果、歩行因子では、女性のみ身長と歩幅との間に相関を認めた。
60から69歳までの男性の身体的健康感(PCS)は、全国平均よりも高い値を示していた。70歳以上の男性の身体的健康感(PCS)は、30歳代の全国平均と近似していた。20から29歳までの女性では、精神的健康感(MCS)で全国平均より高い値を示していたことから、20代という若さでは健康に対しては精神的な意識の高さが左右すると示唆される。50から59歳までと60から69歳までの女性では、身体的健康感(PCS)精神的健康感(MCS)の両方で全国平均より高い値を示していたことから、効率の良い健康維持増進活動はこの世代から実践すべきと考えられる。70歳以上の女性では、身体的健康感(PCS)で全国平均より高い値を示していたことから、身体的な健康感の向上がこの世代にとって重要であると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

A町の協力を仰ぎ、184名の方に体力測定、歩行因子測定、アンケート(体調・運動習慣・転倒歴・食事・睡眠・趣味・社会参加・通院歴等)・SF-8・医療費の調査を実施し、介入前のデータベースとした。

今後の研究の推進方策

A町では、引き続きノルディックウォーキングの実践にて介入し、美しく楽しく歩くことで、歩行因子、健康感、医療費削減に効果を及ぼすか検証する。
B町では、趣味活動を含む普段の活動の種類と活動量が歩行因子、健康感、医療費削減に効果を及ぼすか検証する。

次年度使用額が生じた理由

理由は、分析に関して当初見込みの対象者数よりも少なかったこと、研究者自身で入力・統計処理・分析を実施したこと、学会発表・学術誌投稿が未実施であることです。

次年度使用額の使用計画

研究実施場所が2自治体となること、分析に関する対象者数が増加することに加え、ライフコーダ、質問紙、ノルディックウォーキングポール等の消耗品、データ入力・統計処理、学会発表・学術誌投稿に使用する予定です。

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公開日: 2018-01-16  

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