研究実績の概要 |
生活機能リスク予防プログラムを実践した際、後期高齢者で健康の階層差の存在を感じた。本研究は、高齢者が楽しくあるいは美しく生活機能リスク予防プログラムに参加できるための新たな支援・整備をしながら実践できるプログラムの開発、プログラムの実践介入による転倒要因改善効果を目的とした。対象地域はA町で、平成28年現在総人口はおおよそ35,000人、高齢者数約10,000人、高齢化率は30%弱である。A町では要介護1までの約4割の方を、これ以上要介護度を進行させないことを目標に掲げている。そこで、これまでの日常生活における活動に継続を目的とした無理のない活動量を加えて、日々の活動の目標を設定した。すなわち、自ら実践しやすい軽度な運動、すなわちプラス10(分)(1000歩運動)を推奨した前後で、体力測定参加率(継続率)、健康指標、身体機能を調査し、身体機能等の関係を探る。これまで3年間のデータを蓄積し分析している。 65歳以上の方に絞ると、1年目よりスタートした230名中1年の終了時点で継続できた方は200名であった。引き続き2年目に参加した方は126名でそのうち101名が終了時まで継続していた。さらに3年目も参加した方は45名で最後まで継続参加できた方は38名であった。新たに2年目より参加した方は80名で終了時まで参加した方は55名であった。そのうち引き続き3年目に参加した方は24名で、最後まで継続参加できた方は21名であった。3年目より新たに参加した方は65名で、最後まで継続参加できた方は32名であった。
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