本申請課題においては、生活視点を重視する新たな国際協力手法の構築を目指し、中学校・高等学校家庭科の被服学教育による女性自立支援、生活改善の効果の検証及び効果的な被服学教育プログラムの構築を、カンボジア・シェムリアップ州を対象に展開するものである。人間の生活を研究対象としている家政学の範囲は衣食住を中心に広がるが、本研究では、衣生活を研究の中心におき、日々の衣生活の健全な営みの構築を図る。 カンボジアの制服のスカート製作の実習授業のためのICT教材は、2018年度に製作を進めた。被服製作の手順を、日本国内にて製作し、その効果を日本人学生を対象として検証した。ICT教材の有効性が得られたため、カンボジアの中学校において、ipadを使用し動画教材を閲覧しながら制服のスカート製作を行う授業を実践し検証した。実習授業から得られた検証成果について詳細に分析を行った。その結果、概ね製作したICT教材が適切であったと判断された。
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