食品を食べた時の食感表現のうち、「バリバリ」や「ねちゃねちゃ」といったオノマトペ(擬音語・擬態語)は日本語の特徴の一つであり、外国語の対照語を見つけるのが難しい場合がある。そこで、市販製品を用いて日本人パネリストによる煎餅のかたさの評価が一定であることを確認の上、調製煎餅のオノマトペ表現と一般表現(かたい、脆いなど)を収集した。その後、同試料を英語話者パネリスト(英国およびオーストラリア)に供試して、英語食感表現を収集し、日本語-英語間の食感表現対照表を構築した。また、喫食時と想像時、および市販製品の食感印字オノマトペと喫食時のオノマトペでは回答内容が異なることを確認した。
|