澱粉や各種穀物粉からグルテンフリーパンを製造するため、追熟期間の異なるバナナから調製したバナナ粉(BF)の特性を明らかにした。先ず、小麦澱粉とBFを等量混合して製パン試験を行い、最適条件を決定した。次に、BFの混合割合を変えて製パン試験を行い、最終的に、熟成期間が2週間のBFを小麦澱粉に10%混合、加水量は70%(対粉)とする条件で、比容積が5.01cm3/gを示した。この条件を小麦澱粉以外の4種類の澱粉と7種類の穀物粉に応用した。これらの中で澱粉に対して優れた製パン性を示すことが明らかになった。このことから、熟成したバナナは、グルテンの代替として利用できることを明らかにすることができた。
|