研究課題
挑戦的萌芽研究
難消化性糖質の大腸発酵によって多量に生み出される水素は生体内で還元性を発揮し、炎症抑制に寄与する。水素が強力な酸化物質であるヒドロキシラジカルを選択的に消去することがin vitroで示されているが、生体内でも同様の機序によって作用するかは不明である。本研究では、大腸水素が脂肪組織で電子供与体としてα-トコフェロール再生を促進することにより酸化ストレスを軽減することを見出した。水素は非極性分子で酸化還元電位が低く、脂肪組織におけるこの作用は合理的である。
栄養化学