本研究の目的は、ICTを活用した遠隔個別栄養指導が肥満2 型糖尿病患者の代謝状態及び食行動に与える有効性を検証し、さらに食事エネルギー密度の概念を活用した栄養指導の意義を明確にすることである。また遠隔個別栄養指導は、現実世界に情報を付加する拡張現実(Augmented Reality:AR)により、遠隔でフード模型の実物サイズを知覚可能にすることで実現し、対面式個別栄養指導との非劣性を検証する。 合計3回の栄養指導の結果、各群ともに食行動変容に関する意識調査では、介入後に有意な改善を認めた。一方、介入後の遠隔群の体重やHbA1cの変化は対面群と同等の推移を示した。
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