シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)のゲノム上に大腸菌のリピドA生合成遺伝子クラスターのオーソログが存在すると報告されたが、植物におけるリピドA生合成経路の最終産物は同定されていない。本研究では、アブラナ科植物由来リピドA様分子の新規同定と、免疫賦活活性評価を目的に解析を行った。シロイヌナズナ実生からリピドAが含まれると想定される画分を抽出し、thin layer chromatographyおよび質量分析より、候補化合物を検出した。また、抽出したリピドA画分をヒト単球由来THP-1細胞へ曝露し、サイトカイン発現量変化をRT-qPCR法にて解析し、免疫賦活活性を評価した。
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