研究課題/領域番号 |
16K12745
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研究機関 | 大阪夕陽丘学園短期大学 |
研究代表者 |
森 久栄 大阪夕陽丘学園短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (90532359)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 社会的養護 / 乳児院 / 児童養護施設 / アレルギー / 給食 |
研究実績の概要 |
社会的養護を目的とした施設において食物アレルギーを有する児童の実態と、給食対応の体制を把握し、給食対応のシステム構築を目指す目的で、28年度は実態調査を実施した。5月に大阪夕陽丘大学短期大学で倫理審査の承認を得たのち、全国乳児福祉協議会および全国児童養護施設協議会の名簿に公開されている735施設(乳児院134施設、児童養護施設601施設)に対して、郵送によるアンケート調査を平成28年8月~11月に完了した。質問紙の内容は、①施設の定員や在籍数などの基礎情報、②食物アレルギー対応が必要な児童数など、③食物アレルギーの給食実施状況、④入所児の情報収集、入所後の給食対応方法の決定と周知、⑤給食対応の体制、である。 乳児院103施設(回収率77%)、児童養護施設290施設(回収率48%)の返送があった。回収した調査票は12月初旬までに外部委託によるデータ入力を完了し、現在データクリーニングを終えて単純集計作業中である。回答者のうち約80%は栄養士・管理栄養士であった。食物アレルギーを有する児童は乳児院で4%程度、児童養護施設で3%程度であった。回答職種別、地域別、ガイドライン運用の有無別、誤食事故有無別などによる解析が必要と考えている。 28年度の調査票作成時点より、医療・福祉・保健ならびに社会的養護の専門的見地から、関西大学大学院人間健康研究科の黒田研二先生に助言をいただいている。また、大阪夕陽丘学園短期大学の片山麻衣は、退職準備に伴い平成28年10月で研究連携者を離れた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
28年度の研究の進捗については、アンケート調査を予定通り実施し、集計においてやや遅れぎみとなっているものの、全体にはおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
医療・福祉・保健ならびに社会的養護の専門的見地から、助言をいただいている関西大学大学院人間健康研究科の黒田研二先生に、29年度以降は研究連携者として加わっていただくことになった。 29年度は、28年度の調査内容を解析した結果を報告するととともに、解析内容を反映した2回目の調査を計画立案し、遂行する予定である。
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