本課題では「石灯籠に昔の大地震のことを教えてもらおう」をテーマとした地震防災教育プログラムを設計すること試みた。歴史地震で被災したと考えられる石灯籠群を震災遺構として扱い、大きな地震の揺れについて学ぶ地震防災の教育プログラムで利用する可能性を追求した。本研究課題においていくつかのサイトにおいて歴史地震を経験したと考えられる石灯籠群を特定し、また過去の揺れを推定する困難を確認した。最近の被害地震でも石灯籠の被害が出ていることを確認し、歴史地震と近年の地震災害とをつなぐトークンとして石灯籠を用いる可能性を検討した。これらを利用した教育プログラムの骨子の設計を行った。
|