研究課題/領域番号 |
16K12758
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
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研究分担者 |
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 科学コミュニケーション / 情報アクセシビリティ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,科学系博物館における情報アクセシビリティ・ガイドラインの策定とその具体例としての実践モデルの提案を行うことである。これまでに科学系博物館を対象とした情報アクセシビリティの包括的なガイドラインは確立されていない。そこで,本研究では,次の3点の実現をめざすものである。(1)科学系博物館の展示に関する包括的な情報アクセシティリティガイドラインの策定,(2)そのガイドラインに即した展示支援プロトタイプの開発,(3)科学系博物館において,そのプロトタイプに即した実践モデルを作成し,実証実験を通して,その有効性の検討を行う。 以上のような目的のもとに,平成28年度は次のような研究を実施した。 (1)科学教育学や博物館学,ユニバーサルデザイン学の領域の文献を収集し,展示にける科学教育の観点からのユニバーサルなガイドラインの理論的な検討を行った。(2)国内外の先進事例として,文献調査をするとともに,国内の博物館を訪問し,その実態を調査した。具体的には兵庫県立人と自然の博物館,国立科学博物館,名古屋市立科学館などであった。それらのうち,とくに,名古屋市立科学館の聴覚障害に対する試みが注目に値することがわかった。(3)情報アクセシビリティ・ガイドラインの暫定的な策定及びプロトタイプの評価手法の構築について,国立科学博物館における聴覚障害者向けワークショップを実施することをとおして,実証的な取り組みを行った。(4)中間報告として,日本科学教育学会で自主課題研究を組織するとともに,その他,国内外で研究成果の発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
初年度における本年より,聴覚障害者向けワークショプを開催し,実証的な検討に取り組む等,具体的な成果が蓄積されつつあるため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の次年度では,今年度までに確定された情報アクセシビリティ・ガイドラインを精緻化するとともに,さらに,ワークショップの開催などを通して,具体的,実証的な知見を蓄積する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の研究成果の発表が投稿段階であり,それが年度末に発表確定となったために,次年度に国際会議に参加する必要があるためである。また,次年度においても,実地調査やワークショップの開催を継続的にする必要が生じている。
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次年度使用額の使用計画 |
海外での成果発表とともに,実証的研究としてのワークショップの開催,運営等に使用する予定とである。
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