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2016 年度 実施状況報告書

知識・技能を活用する力を育成するための授業改善の阻害要因・促進要因の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K12775
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

藤本 義博  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 学力調査官 (60173473)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード主体的で対話的で深い学び / 教員の意識調査 / 授業改善 / 促進要因 / 阻害要因 / 発話プロトコル
研究実績の概要

H27学力調査報告書に示した授業改善のための「授業アイディア例」は、「どうしたらよいか」という処方的なものである。まずは、この処方的な「授業アイディア例」を研究協力校の理科の教員に実践させて、生徒の「活用」の枠組みの正答率が上昇するかどうかを量的に調査することで、報告書に示した「授業アイディア例」の有効性を検証した。その結果、事前より事後の調査において生徒の理科の授業に対する意識が高まる教育効果が得られた。
また、「活用」の枠組みの適用、構想、検討・改善の全設問の課題に対する改善の阻害要因と促進要因を明らかにするために、H28.8/22、24に早島教育委員会で実施した教員研修での教員に対する「主体的で対話的で深い学び」に関する意識調査とインタビューの結果を分析して授業改善を阻害する要因と促進する要因を抽出した。H28.10/13西尾市教育委員会、10/19山口県教育委員会、11/15~16沖縄県教育委員会、11/22青森県教育委員会、12/1栃木県那須塩原地区中学校教育研究会理科部会での教員研修の際の意識調査も実施して、授業改善を阻害する要因と促進する要因を抽出した。
H28.12/9に倉敷市立福田中学校で活用型の授業デザインの実証授業を行い、ボイスレコーダーで教師の発話を録音し、その録音データを音声入力ソフトでテキスト化するシステムの構築を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

年度初めの研究計画では、実証授業における教師の発話を音声入力し、その音声データをもとにテキスト化して発話プロトコルを起こした後、テキストマイニングソフトウエアでキーワードの出現個数を可視化することであった。発話プロトコルを起こし、発話プロトコルの分析までは行った。テキストマイニングソフトウエアを利用しての分析結果の可視化については検討中である。

今後の研究の推進方策

H29年3月に配布した「全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた理科の学習指導の改善・充実に関する指導事例集」の事例を6~8月に教員研修を実施して、教員に対する意識調査とインタビューを実施し、授業改善を阻害する要因と促進する要因を抽出する。また、八重山教育事務所を研究協力に委嘱し、管轄の中学校の理科の授業の教師の発話を音声記録したデータからテキスト化して、授業者自身が発話分析を行えるシステムを設計して、授業者自身が省察する実証実験を9月までに複数行い、効果を測定する。

次年度使用額が生じた理由

教員の発話に対して、主要な単語とその種別を示す「キーワード情報」として、教員による働きかけである「質問」「発問」「情報提示」「指示」と、教員の生徒へのフィードバックである「肯定」「促し」「否定」「再誘発」「許可」「復唱」「返事」を解析結果として抽出する機能をプログラムしたシステムの開発を企業に委託業務する予定であったが、予算内での委託が困難であったため。

次年度使用額の使用計画

開発するシステムの仕様の見直しを行い、予算内でのシステムの開発を計画する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] クラウド型フォームを活用した授業設計と教育効果2016

    • 著者名/発表者名
      藤本義博、佐藤友梨、益田裕充、小倉恭彦
    • 学会等名
      日本理科教育学会
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2016-08-06
  • [学会発表] 全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた理科の授業改善2016

    • 著者名/発表者名
      鈴木康浩、藤本義博
    • 学会等名
      日本理科教育学会
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2016-08-06

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公開日: 2018-01-16  

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