研究課題/領域番号 |
16K12797
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
岸 磨貴子 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (80581686)
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研究分担者 |
森田 裕介 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (20314891)
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)
時任 隼平 関西学院大学, 付置研究所, 講師 (20713134)
山本 良太 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 特任助教 (00734873)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 特別支援学校 / 難民 / トルコ / 高大連携 / ロボット / 異文化間教育 / 学習環境デザイン / パフォーマンス心理学 |
研究実績の概要 |
最終年度では、前年度に引き続き、大阪府の特別支援学校においてテレプレゼンスロボットを導入し、発展的な実践研究を行なった。前年度にみられた課題を明らかにし、課題解決のためのアクションを同定し、実施した。具体的には、次の3点である。第一に、テレプレゼンスロボットを活用した学校外の人とコミュニケーションをとるためのルールづくり、第二に、前年度の経験に基づき、生徒自身が新しい活動(本研究では、”パフォーマンス”と位置付けて考察)を創出できるように促す学習支援、最後に、生徒が新しい活動に挑戦できるようにするための環境づくりである。前年度に引き続き、明治大学の学生との高大連携の実践を行った。 前年度では、大阪と東京間の生徒および学生がロボットを通して交流する実践を行なったが、最終年度では、生徒からの要望を受けて国際理解をテーマとした実践を行なった。それに伴い、明治大学側では、留学生が研究協力者として参加した。 本研究ではアクションリサーチを採用したため、実践者である学生らが、研究者(本科研における研究分担者)と連携して、データを収集・分析を行った。その研究結果を、上記した3つのアクションの観点(共同のためのルールづくり、新しいパフォーマンスの創出、学習環境デザイン)からそれぞれまとめて発表した。また、特別支援学校との交流実践以外にも、高等教育や難民が通う学校などでも実践を行い、社会的存在感の観点からその意義と課題をまとめた。 学会および研究会での発表だけではなく、特別支援学校の教職員向けに公開発表会を実施し、これらの実践および研究の結果を共有した。特別支援学校をはじめ、様々な教育機関でもテレプレゼンスロボットの活用が広がりつつあるため、本研究の知見を実践者向けに整理し、書籍として出版する予定である。
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