研究課題/領域番号 |
16K12800
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 大阪大学 (2018) 京都大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
鈴木 和歌奈 大阪大学, 人間科学研究科, 招へい教員 (70768936)
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研究協力者 |
クラウセ リヴ ニュラン
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | メタファー / 有機的な概念 / イノベーション |
研究成果の概要 |
本研究では、「有機的」「育てる」「育成する」などの生命に関する概念やメタファーが、いかに生命科学研究、ビジネスの領域や別の分野で使われているのか、それらがどのように別の領域に移動するのか、について明らかにすることを目的とした。鈴木は日本の生命科学の実験室において長期調査、研究協力者のLiv Krauseは、日本、デンマーク、フランスのビジネススタートアップ企業で調査を行なってきた。事例調査だけではなく、異なる分野においてどのように概念やメタファーが移動しているのか、それを文化人類学として分析するための「ラテラル・エスノグラフィー」の理論・手法について議論を深めた。
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自由記述の分野 |
科学技術の人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、人文社会科学では、メタファーは実践と切り離してディスコースとして析される傾向にあった。この研究ではScience and Technology Studiesからインスピレーションを受け、有機的なメタファーを生命科学やビジネスの実践の中で理解することとした。また、科学者やビジネスパーソンが実践者として、どのようにそれらのメタファーを実践へ持ち込み、どのようなコンテクストでそれらのメタファーを用いているか、という実践者の説明に注目した。これにより「レジシアンス」「エコロジー」など多分野でバズワードとして登場している言葉がいかに結びついているかを明らかにした。
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