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2016 年度 実施状況報告書

大規模空間における避難訓練の科学的解析に基づく屋内避難経路ピクトグラムの作成

研究課題

研究課題/領域番号 16K12844
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

大西 正輝  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人工知能研究センター, 主任研究員 (60391893)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード避難誘導 / ピクトグラム
研究実績の概要

入手した3つの大きな劇場の平面図をもとに避難経路を調査し,一手先の経路に関しては十字,丁字,ト字の合計3種類であること,その先の二手先の経路に関しても十字,丁字,ト字の3種類の経路に対して左右対称性などを利用しながら組み合わせることで全て表現できることが分かった.3手先を考えるとピクトグラムに示す経路が複雑になるため扱わないものとして,最大で2手先までのピクトグラムを考えた場合には,1手先のものが3種類,2手先のものが15種類の基本図形を組み合わせて左右対称性などを利用することですべての経路を表現できることが分かった.
また,駐車場の案内板など幾つか実際の誘導のために用いられている経路表示の看板を調査したが,経路を知らない人に対しても直感的に理解しやすいものはなかった.施設の避難誘導ピクトグラムは初めて施設に来た人にとっても迷わないように分かりやすいデザインにする必要があることから,もっと直感的に理解できるようにデザインを工夫する必要があると考えている.現在,15種類のラフなデザイン画を作成している途中であり,その完成後,実際のデザイナーにピクトグラムをデザインしてもらう予定にしている.
一方で,人は身に差し迫った危機にさらされない場合には,実際にはなかなか避難しないことが知られている.そこで実際に逃げるアナウンスが流れても避難しない様子の映像を用いて避難しない心理についての分析を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に経路調査を行い,一度デザインを作成する予定であったが,経路調査は行ったもののデザインはまだラフな状態のものであり,デザインが完成していない.

今後の研究の推進方策

現在作成中のラフ画を完成させ,早い段階でデザイナーにピクトグラムをデザインしてもらうよう手配する.

次年度使用額が生じた理由

避難経路の調査は完了したものの,ラフ画がまだ完成していないためデザイナーへのピクトグラム発注ができていない状況.

次年度使用額の使用計画

ラフ画は8割ほど完成しているので,ラフ画を早急に完成させて実際のデザイナーにピクトグラムをデザインしてもらう.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 避難時における正常性バイアスと集団同調性バイアスの計測 ~ 災害時に人はなぜ逃げないのか? ~2017

    • 著者名/発表者名
      大西正輝,山下倫央,秦 康範,坂間亮弘,
    • 学会等名
      電子情報通信学会技術研究報告PRMU研究会
    • 発表場所
      名城大学(愛知県名古屋市天白区)
    • 年月日
      2017-03-20

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公開日: 2018-01-16  

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