本研究課題は、腫瘍内の酸素分圧を指標として放射線照射の線量を制御することにより、放射線治療モデル実験の効果が変化するかを明らかにすることを目指していた。モデル実験を行うために、マウス後肢に作製した腫瘍を対象とする小型マルチリーフコリメータの開発、マウス腫瘍内の酸素分圧データからマルチリーフコリメータの開口部を決定する計算法およびプログラムを開発した。加えて、均一放射線照射の場合の腫瘍成長カーブと通常の腫瘍成長カーブを取得し、酸素分圧を指標とする放射線照射実験の比較対象データを取得した。腫瘍モデルはSCC VII細胞をマウス後肢に移植し作製した。
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