研究課題/領域番号 |
16K12940
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
町田 修一 順天堂大学, スポーツ健康科学研究科, 教授 (40421226)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 筋サテライト細胞 / 漢方薬 / 生薬 / 伸張性筋収縮 / 筋損傷 |
研究実績の概要 |
高齢期骨格筋の特徴として、骨格筋量の低下と筋肉内脂肪量が増加することが知られている。本研究では、高齢期骨格筋で認められる筋損傷後の再生能の低下や脂肪蓄積に対する漢方薬の予防効果について、骨格筋幹細胞である筋衛星(サテライト)細胞の後天的な遺伝子発現制御(エピジェネティクス)に着目して検討する。すなわち、長期的な漢方薬服用が、筋サテライト細胞に塩基配列の変化を伴わない遺伝情報として記憶(メモリー)されていることにより、筋再生能の改善に寄与するという仮説について分子、細胞、組織レベルで検討し、漢方薬がサルコペニアの予防・改善のための筋肉増強(再生)因子となりうるかについて科学的エビデンスを提示することが本研究の主たる目的である。 若年期ラットを用いて下り走(ダウンヒル)による伸張性筋収縮の筋損傷モデルを用いて、筋サテライト細胞の諸機能(活性化、増殖、分化)に対する漢方の影響をin vivoレベルで検討するタイミングを決定した。これまでの研究において、ギプス固定による不活動性筋萎縮において、筋萎縮を抑制する効能を有する漢方薬を同定している。今後、候補漢方薬と下り走による筋損傷モデルを用いて、筋サテライト細胞の諸機能に対する影響をエピジェネティクス的に検討するために、研究期間を延長して実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
既に長期的に服用させる漢方薬は決定している。しかし、下り走後における筋サテライト細胞の諸機能(活性化、増殖、分化)を評価するタイミングの決定に時間を要したため、候補漢方薬と下り走による筋損傷モデルを用いた検討が当初の予定通りにできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
既に服用させる漢方薬と下り走のプロトコールおよび筋サテライト細胞の諸機能を評価するタイミングについては決定できている。そのため、後はその組み合わせを実施するのみである。円滑に本実験を実施するために、謝金を有効に活用して研究支援者を雇用し、また、大学院生の協力を得て研究を遂行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
下り走による伸張性筋収縮の筋損傷モデルでの筋サテライト細胞の諸機能(活性化、増殖、分化)を評価するタイミングの決定が遅れているため、漢方薬との組み合わせた実験が計画通りに実施できなかった。今後は円滑に本実験を実施するために、謝金を有効に活用して研究支援者を雇用し、また、大学院生の協力を得て研究を遂行する予定である。
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