研究成果の概要 |
健常高齢者と片マヒ患者を対象に、開発した手すり付き重心動揺計を用いて足圧中心動揺と手すりにかかる力を測定した。Berg Balance Scale(BBS)も実施した。測定条件は手すり+両脚立位の開眼(A)と閉眼(B)、手すり無し両脚立位の開眼(C)と閉眼(D)、手すり+同側の片脚立位(E)、手すり+反対側の片脚立位(F)を各2回、30秒間とした。両群ともA,B条件が最も安定していた。E,F条件では患者の動揺が健常者より有意に大きかった。手すりへの力に関しては、患者ではF条件に最も下方向にかかっており、対照群よりも優位に大きかった。患者のE条件でBBSが悪い人ほど手すりにかけた力が大きかった。
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